コラム0283:『ゲームセンターあらし』
当文章には掲題作品のネタバレを含みますのでご了承ください
■タラ7歳当時の微かな記憶
『ゲームセンターあらし』といえば僕ら世代にはよく知られたタイトルなんですが、とはいえアニメ放送当時7歳だったので詳しい事は覚えてませんでした。
かろうじて印象に残っていたのは
- 主題歌のサビが「あ・あ・あらし」
- 主人公はゲームを出っ歯で操作(汚い)
- ゲーム攻略法が“謎のポージング”“手から炎を出す”など(意味不明)
そんな印象だった『ゲームセンターあらし』が、Amazonプライムビデオで配信されている事に気づきました。
とりあえず第1話を観てみたらこれが大爆笑だったので、ぜひご紹介したいと思います。
■オープニング主題歌
「♪あっ あっ あらし〜
ゲームセンター あ〜ら〜し〜」
この出だしだけはよく覚えていましたが、すっかり忘れてた続きの歌詞がこれ。
「巨大な出っ歯がピカッと光りゃ
炎のコマが燃えあがる」
「風よ 雲よ 天まで届け
地球の敵をぶっとばせ」
いったい何を言っているのでしょうか。
ゲームをする話なのに、唐突にスケールでかそげなワードがぶちこまれています。
■主要キャラが続々登場
お話は主人公のあらしがゲームに興じるシーンから始まります。
しかしプレイしていたのはマイコンショップに展示されているマイコンのゲーム。
パソコンじゃなくマイコンです。(時代ですね)
ゲームを独り占めして大声を出しており営業妨害状態なので、店員から追い出されてしまいました。
バリーン!
追い出され方がダイナミックです。
「畜生! 少しぐらいイイじゃんか! ケチんぼ!
もう二度と来るもんか!
バッキャローッ!!」
逆ギレです。DQNです。
一方、ゲームセンター。
オラオラ! と大声を出しながらゲームを乱暴に操作する大柄な男。
あまりに乱暴なので店員が
「やめてくださいよぅ、壊れちゃいますよ」
と止めに入るも
「邪魔だ!」
と蹴飛ばします。
「ちゃんと金払ってんだ、文句あっか!」
完全なDQNです。
そんな彼を取り囲む黒ずくめの男たち。
「月影 一平太くんだね」
「なんだ貴様ら!」
乱闘騒ぎになるも、一平太は麻酔ガスで眠らされるのでした。
一方、公園の池。
ボートに乗ったカップルの青年の方を黒ずくめの男たちが望遠鏡でうかがう。
「成績優秀。
中学生ながら数学について著作も多くしておる。
コンピュータにかけては専門学者が泣いて逃げ出すと言われておるよ」
「大文字 さとるか」
中学生で著作多数、すごい(笑)
女性「どうしても行ってしまうの?」
さとる「わかってくれ、僕にはやらなきゃならない事がある」
女性「コンピュータね」
さとる「そう、新しいプログラムを完成したんだ。
誰にも破れない画期的なゲームシステムだ。
ただ、こいつをゲームとして実現するには大容量のビッグマシンが必要なのだ。
だから…」
女性「行くのね、そのマシンのところへ。
あなたは人間より機械が好きなのね!?」
さとる「違う! 僕は、機械より人間が上だという思い上がったヒューマニズムを叩きのめしたいのだ!」
なんだそれ(笑)
そこへ黒ずくめの男たちがボートで現れます。
迎えに来た彼らを見て、さとるは
「ビッグマシンが完成したのか!」
と表情を明るくし、女性を残して男たちと行ってしまうのでした。
女性「さとるさーーーん!」
そして黒ずくめの男たちがあらしの元にも現れます。
あらし「やりてぇ、すっげえゲームを」
黒ずくめの男「思いっきりやらしてやろう、きみにふさわしいマシンを」
あらし「俺はそこらのちゃっちいゲームには飽き飽きなんだよ」
黒ずくめの男をブン殴るあらし。(乱闘多いな)
そのまま立ち去ろうとするあらしの前に、気づくと美しい大人の女声が立っていました。
女性「男が逃げるのはカッコ悪いわよ、あらしくん」
秒でデレデレになるあらし。(時代だなあ)
彼女の誘いを受けることにしたあらしはヘリに乗せられ、とある孤島の施設に連れてこられるのでした。
■ビッグコンピュータ登場
施設では小柄の怪しげな男があらし・一平太を待ち受けていました。
女性「紹介するわ。世界を動かす男、Mr.ナンドーよ。
彼は兵器コンピュータ産業の総元締め、巨大企業デーモン社の会長さん。
私はエリカ、会長の秘書 兼 プログラマーよ」
あらし「あ? そうか! プロのグラマーね! どうれ」
いきなりエリカの胸を揉むあらし。
酷い、民度が低すぎる。
さっさとゲームをやらせろと息巻くあらし。
すると彼らの前に巨大なコンピュータが現れました。
で、でかい。
まるで巨大な塔です。
そうかこれがタワー型コンピュータの元祖ってか。(やかましい)
ナンドー「これぞ5兆円もの費用をつぎ込んで完成したビッグコンピュータ、ザ・マンモスなの」
さとる「きみたちがゲームプレイの天才ならば、僕はゲームづくりの天才と呼ばせてもらおう!」
ビッグコンピュータを使ってさとるがプログラミングしたというゲームのデモンストレーションが始まります。
銃座に座ると、周囲の風景が宇宙空間に!
仮想空間で飛来するホログラフのリアルな円盤を、さとるが次々レーザーガンで撃ち落としてみせます。
その迫力に驚きつつも、我が先にと挑戦を申し出るあらしと一平太。
まずは一平太が挑戦。
次々と敵円盤を撃ち落としていきます。
早くも円盤を全滅させたと思ったら、次に現れたのは巨大な青いモヤ状の物体。
一平太「ウギャアーーーッ!!!」
断末魔とともに倒れる一平太、駆け寄るあらし。
あらし「一平太! 何があったんだよ!?」
一平太「気をつけろ…あいつに…」
さとる「はっはっは! 次はキミがこうなるのさ!」
あらし「うっせぇ、そんな脅かし俺には通じねぇぜ! やってやるさ!」
■決着
次はあらしの挑戦。
一平太以上のスピードで次々と円盤を撃ち落とします。
そして現れるあの恐ろしい敵!
撃っても姿を消し、また別の方向から現れるお化けのような敵。
そして敵からの攻撃!
あらし「うわぁーーーっ!!」
ビリビリビリーーー!!
いや、リアル電撃でプレイヤーを物理的に痛めつけるのは駄目でしょ(笑)
さとる「みたかスペースゴーストを! きみは絶対そいつには勝てない!」
えっ、プログラマーが「絶対勝てない」ようにプログラミングしてるの?
じゃクソゲーじゃん!!!
痛めつけられ、床に倒れながらも諦めないあらし。
あらし「うるせぇ! まだ勝負はついてねぇ」
エリカ「やめなさいあらしくん! これ以上やると命がないわ!」
これ以上やると命がないwwwwwww
このゲーム命に関わるぐらいの電撃浴びせてるんだwwwwww
すると、あらしは腹ばいのまま空中に浮き(え!?)、エビゾリになって顔色が緑になります(え、え!?)
エリカ「あれは! 水魚のポーズですわ!
すべての邪念を払い、無念無想になる。
水に浮かぶ魚のように自然と一体になる、ヨガの秘法、水魚のポーズです!」
うつろな目のまま銃座に戻るあらし。
再開されるゲーム。
あらし「どういうわけだ、感じるぜ…
目は眠くて閉じそうなのに、あいつの気配が!」
───なるほど。
どうしてゲーム中に謎のポージングするのか分からなかったけど、ヨガの秘法を使ってニュータイプ的な直感力を呼び起こす技だったんですね。
見事に敵を倒したあらし!
2体目、3体目も次々倒してゆく!
さとる「嘘だ! 僕のプログラミングが敗れるなんて!」
がむしゃらにコンソールを操作し、次々と強敵を出現させるさとる。
やっぱりクソゲーでした。
ナンドー「やめろ! コンピュータの限界だ!」
コンソールが放電し煙を吹きだしました(笑)
ナンドー「5兆円をパーにする気か、バカもーん!」
時すでに遅し、コンピュータの本体までもが煙を吹いています。
さとる「ビッグマンモスはおしまいだ! あばよナンドー!」
さとる、唐突にトンズラ(笑)
振動する建物、天井からパラパラ落ちる破片。
え、これはまさか
ドドドドド……
クソワラタwwwwww
まさかのビル崩壊wwwwww
そしてさらに
ピカッ! ズドーーーーーン
腹いてぇwwwwwwwwwwwwww
ボートで島から逃げ出すあらし・さとる・一平太の3人。
あらし「ナンドーとエリカさん死んじゃったのかなぁ」
さとる「さあな、結構しぶとい奴らだからな」
酷いwwwww
エリカ「完全に負けですわね、会長…」
ナンドー「ううっくっ…(泣) ちくしょうっ…(泣)」
かわいそうww
逃げ出したあらし達3人、ボートの揺れで投げ出された瞬間で止まってラストカット。
(時代だなぁ)
(新規 2021.01.26)